インドネシアへの進出形態と、それぞれのメリット・デメリットを解説します。
今回は、現地拠点を設けることなくビジネスを行う「雇用代行(EOR/Employer of Record)」と「OEM/Original Equipment Manufacturer」を取り上げます。
新たな市場開拓を目指す上でのテスト雇用や短期プロジェクト、あるいは初期費用を抑えたいとお考えの企業にとって、これらの選択肢は有効な手段です。ぜひご検討ください。
拠点を設けないインドネシア進出:雇用代行とOEM
目的:円滑な進出準備や、市場調査など進出の意思決定材料の収集
区分 | 雇用代行 (EOR) | 委託製造 (OEM) |
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法人格 | 不要(代行会社が雇用) | 不要(委託契約) |
活動範囲 | 契約内容に基づく | 製品製造・輸出入 |
利用目的 | 市場調査・体制管理 | 製造・販売テスト・試験展開 |
コスト | 賃金+手数料 | 製造コスト+契約手数等 |
管理責任 | 代行会社に依存 | 品質・納期・知財管理が必要 |
メリット | 現地拠点不要で人員配置可・低コスト | 設備投資不要・柔軟な事業試行 |
デメリット | 外国人の雇用は難しい 従業員の活動内容に制限有 | 品質リスク・自社ブランドでの展開は不可・委託先への依存度高 |
*両形態共に準備期間はケースバイケースです。
雇用代行(EOR/Employer of Record)
現地拠点(法人・事務所)を設立せずに現地で専従の人材を確保、起用することができます。迅速で柔軟に展開が可能となりますが、法的責任や契約条件には注意する必要があります。
OEM(委託製造)
本格的な製造拠点開設前の市場調査やテスト販売に特に適した形態です。現地法人も不要で、スモールスタートが可能となりますが、品質や納期、知財管理の面で注意が必要です。
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